2009年11月21日

歯の根の治療

前回のエントリーの後編になります。

さて、歯の根の治療は根管と呼ばれる管の中の細菌層を完全に除去することが目的です。下記のような図の行程を経て治療が行われます。

歯の根の治療
歯の根の治療

図1:根管治療の流れ

〈続きがあります〉





今回の話は、根の治療の最終作業である「根充」のことについてお話しします。
当医院では、根充という作業には2つの材料を使用します。一つはシーラーと呼ばれる糊のようなものと、ガッタパーチャと呼ばれるゴムの親戚のような固体を使います。

歯の根の治療
図2:シーラー 粉と液を混ぜ合わせ、ガッタパーチャによる空洞の封鎖を助けます。

歯の根の治療
図3:ガッタパーチャ 根管を形成したサイズに合わせて色々なサイズのガッタパーチャがあります。

これら二つを組み合わせて下図のように詰めていきます。

歯の根の治療
図4:根充をしているところ

根充した後はレントゲンで確認をとります。
歯の根の治療

レントゲンでちゃんと根管の先まで材料が到達していればOKです。

何回も通院する必要のある患者さんにとっては大変な治療だと思います。しかし、神経がいったんダメになれば、再度その歯を生き返らせるためには非常に重要な治療になります。家を建てる場合の基礎工事が根管治療なのです。これがしっかりしていないと、歯は長く持ちません。途中で飽きることもあるかと思いますが、必ず最後まで通院してください。でないと、根の中を人為的に削っているわけですから、さらにそこに細菌が感染したら、よけいにひどくなるのです。たった数ヶ月ほったらかしにしただけで1本歯を失うなんてもったいないと思います。

もし、このブログを診ていて、治療途中のまま通院しなくなった方がいらっしゃったら、是非、再治療を受けに通院してくださいね。


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Posted by 船津歯科医院スタッフ at 15:07 │院長のブログ