2009年10月24日

根の治療の道具

根の治療の道具

これ、何だかわかりますか?答えは題名通りですけど、これは神経を取ったり、根の治療をするために使う道具です。一般的にリーマーとかファイルと呼ばれる道具なんですけども、これを知らない人が初めて見ると針を刺すの?と勘違いされそうなので、解説することにしました。

根の治療の道具

この図のように虫歯の進行具合というものは、ほったらかした程度によって様々ですけど、神経まで虫歯が到達すると最悪です。痛みが半端じゃありません。院長も小さいときによく体験してます(笑)

神経まで行かない虫歯などは、削って詰めて終わりという回数もあまりかからず簡単に終わることも多いのですが、神経の治療や根の治療にはいると、何でこげん回数のかかると?とよく言われます。
2つ目の画像を見てもらえればわかるとおり、根の中の神経の管は、真っ直ぐではありません。根自体がある程度湾曲した形になっているので、神経の管も曲がっています。
そこには真っ直ぐな道具しかない回転器具は使えないのです。ですから、手で機械の代わりをするしかないんですね。

根の治療の道具

そこで、上の画像にもある道具が必要なのです。それぞれに番号がふってあり、うちでは若い番号から順に太い番号のものへと交換しながら、根の中に侵入したばい菌を掻き出していきます。よく見れば、少しずつ大きさが違うのがわかるかと思います。
回転器具が使えれば一気に終わるのでしょうが、そうはいきません、しかも根の中なんて見えませんので、下の写真のような根の先端を教えてくれる器具を併用して根の長さを測ったりします。

根の治療の道具

音がでる機械なら最近はよく歯医者さんで使われているので、何となく治療を受けられた経験のある方は、「ピーッ、ピーッ」と耳元で音がしたのを聞いたことがあるのではないでしょうか。

最近では、チタンという材質が歯科治療でも一般的になりまして、回転器具も存在はするのですが、下の写真のように根の断面は楕円形です。そこへ正円の機械で拡大しても、根が極端に薄くなる部分ができてしまい、破折の可能性を膨らませてしまうので、うちではあまり使っていません。

根の治療の道具

このように1秒間で何十万回転もするような削る機械の代わりに、手で道具を上下させて削るのですから、時間がかかってしまうのです。
毎回、大きく口を開けさせた上に治療回数がかかってごめんなさい。こういう理由だったんです。

(船津歯科医院院長)


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